2023/04/23

党名変更に勝る改革


はじめに

 「(日本共産党が)躍進する時代を拓くために 2」のテーマは、共産党という党名に対する忌避感の払拭。一気読みするには長文過ぎたので、次の四部に分けて再録します。

  1. 民主統一制への移行
  2. 民主統一制の新基準
  3. 四つの変化を伝える
  4. 対米従属的反共攻撃

党名変更に勝る民主統一制への移行

 幹部会を代表して、「我が党が再び躍進する時代を拓くために」打ち出した《怖い革命政党という印象を払拭するための施策》について報告します。幹部会が決めた施策について述べる前に、この件に関する前大会までの論議を振り返ってみます。

 一つ目の怖い革命政党という印象の払拭という課題を達成するもっともインパクトある策は、党名の変更です。日本共産党から日本共同党への改名がもっとも有力視されています。しかし、党名変更と言う策は、最悪で悲劇的な結果を招くことになります。我が党に求められているのは、小手先の策ではなくて《革命的前衛党という厳めしい内なる鎧を脱ぎ捨てること》です。具体的には、「発言の自由と行動の統一」を核とした民主統一制へと移行することで、共同社会を目指すセンターとしての立ち位置を確かにすることが求められています。これが、怖い革命政党という印象を払拭する最善の選択です。

 ここで、「発言の自由と行動の統一」とは、一体、どのようなものかを再確認しておきます。それは、次のように要約されます。

 党員は、大会決定を討議する時も、決定の実行方針を決める時にも、自由に発言することができる。しかし、決定の実行方針を実践する特定の政治行動プロセスでは、すべての党員は、自説への拘りを捨てて行動の統一の旗の下にみんなで決めた方針の実現に最大限尽力しなければならない。また、実践に関する総括及び実行方針の見直しを行う時は、党員には、再び自由に発言することで、更なる方針の発展に寄与することが期待される。発言の自由とは、政策討論集会やSNS及び出版などによって意見を公開する自由を含む

 既に、革命的前衛党という厳めしい内なる鎧を脱ぎ捨てるという課題は、かかる「発言の自由と行動の統一」を不動の組織原則として確認することで達成されました。そこで、幹部会では、そのことを広報する上での3つの柱を確認しました。

  1. プレスリリースの作成。
  2. SNSを活用した広報。
  3. 国民との広い対話活動。

 「党名変更に勝る民主統一制への移行」を現実にするには、一つには、相手との関係を構築する取組み、二つには、戦略に基づいた情報発信が求められています。次に、広報の3つの柱に基づく活動の要点について述べます。

結び

 「日本共産党が躍進する時代を拓くために」(2)は、既に、日本共産党が民主集中制から民主統一制への移行を完了させたという前提の一文。どういう風に移行したのかは、2023/4/8付けの「規約に関する報告(宮本哲三)」を参照して欲しい。そういう前提のために、共産党という党名に対する忌避感の払拭は、民主統一制の広報活動の問題として語られる。同時に、それは、対米従属的な反共攻撃を打ち破る戦いとして位置付けられることを述べて終わる。自分で言うのもなんだが、「よっしゃ、反共攻撃になんて負けないぞ!」という気にさせる話だ。是非、若い方には、そんな日を迎えて欲しい。そんな思いを呟いて結びとする。


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