「(日本共産党が)躍進する時代を拓くために 2」のテーマは、共産党という党名に対する忌避感の払拭。一気読みするには長文過ぎたので、次の四部に分けて再録する。
- 民主統一制への移行
- 民主統一制の新基準
- 四つの変化を伝える
- 対米従属的反共攻撃
対米従属的な反共主義と戦ってこそ
最後に、怖い革命政党という印象を払拭する取り組みは、一朝一夕に達成されるものではなくて期間を要する取組みであることに触れておきます。それは、正しく、対米従属的な反共主義との戦いによってのみ達成されます。
中国に対する好感度は、世界的にも日本がダントツの最下位で僅かに12%未満にしか過ぎません。これは、中国政府が「国民の自由を尊重していない」という情報に身近に接している隣国ならではの事情によるものです。
同時に、戦後、我が国が、戦勝国であるアメリカによって「反共の防波堤」として再編されたことが、「日本の政界に、侵略戦争への無反省という他国に例のない性格を刻む」ことになりました。このことが、今日の歴史修正主義の土壌を育くみました。これは、中国や韓国における反日運動もあいまって、「居直りの嫌中・嫌露・嫌韓意識」として自民党右派の岩盤支持層を中心に強く定着し、いわゆる安倍派や(より右寄りでタカ派といわれる)維新の会を勢いづかせるエネルギー源になっています。
以上のような状況を直視すると、我が党に対する謂れのないイメージを払拭する取組みは、国際勝共連合(統一教会)と結託して進歩勢力を激しく攻撃してきた自民党右派に代表される対米従属的な反共主義勢力との真っ向勝負の戦いです。ゆえに、それは相当の期間を要する取組みになります。小冊子を配布して終わりではないことは明らかです。ですが、そういう取組みによって引き起こされる一つひとつの変化の量的な蓄積こそが国民意識に相転移を引き起こすという弁証法に確信を持って不屈の精神で取り組んでいこうではありませんか。
結び
民主統一制への移行は、共産党という党名に対する忌避感を払拭する打ち出の小槌ではない。一見、小槌効果で薄まったかのように見えても、日米反動勢力が、日米軍事同盟の侵略的強化という「政策課題を達成するための政治的・思想的手段」としての反共攻撃を強めてくるのは必定。特に、憲法第九条改悪を合理化するために用いることは、火を見るよりも明らか。平和憲法を守ることを望む国民各階層と日本共産党を分断する最強の武器としての反共攻撃は、決して弱まることはない。正に、対米従属的な反共主義と戦ってこそ、共産党という党名に対する忌避感は払拭されていく。党員諸氏の奮闘を期待して結びとする。
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