はじめに
「(日本共産党が)躍進する時代を拓くために 2」のテーマは、共産党という党名に対する忌避感の払拭。一気読みするには長文過ぎたので、次の四部に分けて再録する。
- 民主統一制への移行
- 民主統一制の新基準
- 四つの変化を伝える
- 対米従属的反共攻撃
「民主統一制」と新しい7つの基準
広報の目的は、民主統一制への移行を宣伝することです。その目標は、《我が党が厳めしい革命政党から、共同社会を目指して共に戦う仲間に名実ともに脱皮した》ことを理解・納得してもらうことです。
- 党の大会決定は、民主的な議論をつくし、最終的には多数決で決める。
- 大会決定を実践する方針も、民主的な議論をつくし多数決で決める。
- 全党は、方針等を実現する特定の政治行動では行動を統一する。
- すべての指導機関は、投票による民主的な選挙によって選出される。
- 党員には、党の諸問題を討論する集団をつくり、参加する自由がある。
- 党内に、私利私欲の実現を目的とした派閥はつくらない。
- 意見がちがうことによって、組織的な排除をおこなってはならない。
この7つの基準こそ、民主集中制を時代に合わせて発展させた民主統一制の概念を具体化したものです。
ですが、「どこがどう変わって、革命的前衛党という厳めしい内なる鎧を脱ぎ捨てたのかを俄かに理解するのは難しい」との声が寄せられています。そこで、情報発信を容易にするプレスリリース及び広報冊子を作成し、それを基にしたマスメディア宣伝を展開すると共にSNSを活用した広報活動を展開します。また、しかるべき小冊子も作成して党員の伝える活動をフォローします。
プレスリリースは、民主統一制の移行によって起きた四つの変化について、「そうなんだ。よーく分かった」と理解と納得を得る伝え方をサポートするに十分なサンプルとなるでしょう。また、党の広報部門に《四つの変化を広報する専属チーム》を配置して、党外の反応を集約し、広報のあり方で改善すべき点があれば素早く共有するできる体制作りを進めていきます。
「そうなんだ。よーく分かった」は、四つの変化を人々に情報として伝えるに留まらず、人々の既存の知識との矛盾を乗り越えて、いわば脳の記憶領域から納得領域にまで届けるということです。マスメディア宣伝やSNSを活用した広報活動は、もっぱら国民の脳の記憶領域に届ける活動です。その情報を、納得領域にまで届けるのが三つ目の柱です。この記憶領域から納得領域へという二つの活動の結合が、我が党の基本的な広報戦略です。
この我が党の広報戦略の正否を決めるのは、正に、党員一人ひとりの国民との対話活動のみです。党員一人ひとりの奮起を期待しています。
結び
「共産党という党名に対する忌避感の払拭」というテーマのために、「『民主統一制』と新しい7つの基準」と題する章は、実に説教臭い退屈なものとなった。そういう意味では、宣伝マンとしては失格だ。少し反省しつつ、次へ。
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