はじめに
「(日本共産党が)躍進する時代を拓くために 2」のテーマは、共産党という党名に対する忌避感の払拭。一気読みするには長文過ぎたので、次の四部に分けて再録する。
- 民主統一制への移行
- 民主統一制の新基準
- 四つの変化を伝える
- 対米従属的反共攻撃
四つの変化を社会に広く伝える意義
民主統一制の移行がもたらした変化については、規約改正に関する報告(2023/04/08)で明らかにした通りです。先に述べたように、幹部会は、それを、四つの変化として広報することを確認しました。
変化1
党員は、選挙期間中に公約と矛盾した言動を自粛する以外は、党綱領や大会決定について自由に論議し批判することできるようになったこと。行動の統一を求められる特別な場合を除いて、普段は、綱領や大会決定と矛盾した発言をすることは、発言の自由であって、決して反党行為として非難されることのない民主統一制へと移行したこと。
変化2
すべての指導機関が投票による選挙で選ばれるようになったこと。信任投票や拍手によって指導機関が選ばれるという旧い慣習は完全に過去のものとなったこと。
変化3
党員が、討論を目的とした集団に参加して様々に論議を交わせるようになったこと。複数名の党員が支部の垣根を越えて、XXX研究会などの集団をつくり、集団としての意見を外に向かって公表する自由があること。もって、多様性を尊重し合い、違いに寛容な党として名実ともに新しいスタートを切ったこと。
変化4
分派の禁止を、私利私欲の実現を目的とした派閥の禁止に限定し、党員によるグループの結成が許される新時代がスタートしたこと。
この4つの変化は、我が党がきっぱりとスターリン時代の負の遺産である集権集中制と袂を分かったことを疑いの余地なく示しています。この変化こそが、ポスト資本主義の新しい社会を目指す国民各階層のセンター、自由で平等な共同社会を目指すという取組みの中心という我が党の立ち位置を揺ぎないものにします。この点こそが、四つの変化を、マスメディア、統一戦線の仲間及び国民の皆さんに伝える意義です。
幹部会が決定した民主統一制への移行を広報する3つのポイントに沿った活動を通じて、党も党員も「発言の自由と行動の統一」という新しい組織原則に基づいた民主統一制の諸基準を自らの血と肉にできるでしょう。皆さんの大いなる奮闘に期待します。
結び
ここに記した4つの変化は、レーニン、スターリン時代の軍事的前衛党としての組織原則を完全に否定した変化である。それは、正に、日本共産党が、革命の前衛党として纏ってきたきた旧い鎧を脱ぎ去ることを意味している。このフロントからセンターへの前進的変化こそ、今、日本共産党に求められている。共産党という党名に対する忌避感の払拭する肝ともいえる自己改革である。是非ともに、できるだけ早い時期に実現されることを願って結びとする。
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